高精度で美しい仕上がり

図のように、3本ロールが点を連続(回転)して曲げ加工するのに対し、2本ロールは面を連続(回転)して曲げ加工するので、端部まで美しく仕上がります。
これが仕上がりに関しての、2本ロール最大のメリットです。

3本ロールでの加工

2本ロールでの加工

2本ロールは仕上がりの美しさに加え、加工精度とその繰り返し精度に優れています。2本ロールでの加工において、加圧力と製品径の関係は右のようになります。加圧力が増すに従い、製品径は小さくなりますが、加圧力がある一定の圧力(A点)に達すると、それ以上圧力を加えても製品径が変動しなくなります。

この範囲で加工した製品は、1パス加工のみでも真円度が高く、繰り返し精度も非常に安定しています。通常はこの範囲で加工を行い、製品径の変更はスチールロールの径を変える事で対応します。逆にA点以下の範囲(斜線部)では、製品径に影響を受ける要素が多く、加圧力を再現しても安定した繰り返し精度が得られません。2本ロールは、A点以上の範囲で大量生産の製品に多く用いられます。